思い出ギフトと自立支援で、笑顔あふれる幸せな親子の未来を描く
「子ども時代の思い出が、大人になっても心を支えてくれることがある」
本法人が取り組むのは、すべてのこどもたちに向けた「思い出ギフト」と「ひとり親家庭の親御さんの自立支援」。
経済的・心理的に困難な状況に置かれている家庭に対して、体験を通じた喜びや希望、そして自立に向けた実践的なサポートを届けるプロジェクトです。
子どもたちに「思い出というギフト」を
代表の坂本がこの活動を始めたきっかけには、自身の幼少期の原体験があります。
母子家庭で育った坂本は、小学生の頃、月に1回イオンモールに連れて行ってもらう「ウィンドウショッピング」だけが唯一の外出でした。
外食の記憶はほとんどありません。
夏休みが終わる頃、クラスの友達は「キャンプ」「旅行」「遊園地」などの思い出を作文に書き、楽しげに語っていました。
しかし、坂本には何も書くことがなく、たしか過去にかかったちょっとした病気のことをテーマにした作文を書いていました。
しかも、2年くらい同じ題材で作文を書いた記憶があります。
そのくらい、思い出が何もなかったんです。
今思い出すと、こどもが自分のかかった病気のことを作文に書くって、なんだか寒気がします。
あのときの孤独感、まわりの友達から置いていかれたような気持ちは、大人になっても少なからず影響が出ていると思います。
「こども時代の体験は、感性や社会性、人生の選択肢の幅を広げる大切な要素」
「だからこそ、こどもたちには思い出を“贈る”活動をしたい」
この思いから、「思い出のギフト」事業がスタートしました。
提供している体験は多岐にわたります。
- 夏のBBQ・キャンプ体験
- 農業体験(自然とのふれあいと食の大切さを学ぶ)
- 商売・経営体験(株式会社をこどもだけで経営しよう)
- 食文化の体験
- お相撲部屋訪問(伝統文化や礼儀を学ぶ)
- 各種地域イベントへの無料招待
- 地域企業とのコラボによるスペシャル体験(スイーツ作り、職業体験など)
これらの体験は、単なるレジャーではありません。
「大人になっても忘れない記憶」「人生の選択肢を広げる種まき」「自分も大切にされていると実感できる心の栄養」なのです。
親御さんに「自立という翼」を
一方、親御さんたちが抱える最大の悩みは「経済的な困難」です。
坂本の母もパートタイムで必死に働きながら、日々の生活に追われ、子どもとの時間や思い出づくりまで手が回らなかったといいます。
「もし、母にもっと収入を得る手段や、安心して相談できる環境があれば、人生は違ったかもしれない」
そんな想いから、親子Mirai Canvasでは親御さん向けの「自立支援プログラム」も展開しています。
主な取り組みは以下の通りです。
- 自己肯定感や教養を育むオンライン講座・勉強会
- 孤立を防ぐ親同士の交流会・コミュニティ支援
- 必要な家庭への物資提供(食料、生活用品、学用品など)
- 自治体や支援制度に関する情報提供と申請サポート
- 収入アップにつながる副業・業務委託紹介(在宅・柔軟な勤務が可能な仕事)
これらの支援を通じて、親御さんが少しでも「安心して働ける環境」を整え、「自分自身も大切にする」ことで、お子さんに与えられる愛情の質や量も変わってくると考えています。
経済・感情・社会性——3つの“自立”を支援
親子Mirai Canvasが目指しているのは、単なる「支援」ではありません。
親子が自ら未来を描ける力=自立力を育てることです。
- こどもにとっての「心の豊かさ」
- 親にとっての「経済的安定」
- 親子にとっての「地域とのつながり」
この3つがそろうことで、支援が一時的なものではなく、未来へ続く“生きる力”に変わります。
さいごに──「自分にしてほしかったことを、今の親子に」
「自分が子どもの頃に“本当はしてほしかったこと”を、
今のこどもたちと親御さんに届けたい。」
過去の後悔や悔しさを、未来の希望に変える。
親子Mirai Canvasは、そんな代表の想いとともに、今も多くの家庭に「笑顔と幸せのキャンバス」を届けています。